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結核について検索してると、難しい言葉がいっぱい並んでますよね。
読んでても頭に入ってくるのは極僅か。
みかん
みかん
日常生活でそんなに必要な話題ではないんですが、結核に対して不安になった人が納得できる知識を得られれば良いなぁ…
って言うことで、
今回は結核感染と結核発症の違いについて分かりやすくまとめてみようと思います。
どんな検査をするのかも簡単に書いておきますね。
結核とは!?
一般的に『結核』と呼ばれている状態は、結核菌を吸い込んで感染し、発症した状態のことを言います。
みかん
感染しただけでは症状がでないのでわからないんですよね。
後で説明しますが、感染しているだけの人ならかなりいるはずです。
また、“結核”って聞くと大抵の人は肺の病気だと認識しているかと思います。
確かに多くは肺結核なんですが、結核箘は全身の臓器のどこへでも感染する可能性があります。
感染と発症(排菌)
まずはどうやったら感染するかについて簡単に説明しておきます。
みかん
『排菌』についても一緒に説明していくね。
結核は肺結核を発症していて、なおかつ菌を排出してる人から広まります。
あとで詳しく説明しますが、肺結核を発症しているということは肺に結核菌の巣がある状態なんですよね。
巣を持っているだけでは周囲に感染させる力はありません!
結核菌の巣から痰などに菌が混ざりこんだ状態の人が咳をすることで、菌が肺から外に出てきます。
みかん
直接その菌を吸い込めば飛沫感染。
そして、咳をした後、空気中に漂っている菌を吸い込めば空気感染になります。
口の中に入っただけでは感染までは至らず、肺まで吸い込むことで感染が成立します。
結核箘は本当に小さいんで、長時間空気中を漂うことができるんですよね。
同じ空間にいたら感染する可能性が高くなることから、家族間や職場での感染拡大が問題となります。
とは言っても排菌している菌の数にもよりますし、換気がきちんと行われているかにもよります。
※菌の数はガフキー0〜10号って言うもので表されているんですが、私の知る限りではほとんどの方は菌の数が少ない2号程度でした。
基本的に結核菌は弱い菌なんで多くは感染しても発症まで至らないケースの方が多いんですが、そうは言っても心配ですよね。
みかん
感染予防
感染を予防するためには健康的な生活と手洗い・うがいなんかの基本の徹底が大事になります。
そして、換気!
あとは医療従事者であればN95マスクが必須アイテムになります。
みかん
結核感染(潜在性結核感染症)
結核感染とは結核箘が身体の中に感染した状態を言います。
さっき、結核菌を肺まで吸い込むことで感染が成立するって書いたんですが、感染=発症ではないんですよね。
結核箘は弱い箘なんで、免疫が作られらば免疫で抑えられて冬眠状態になるんです。
一般的な菌であれば冬眠状態にはならずに、死滅します。
ですが、結核菌は死滅せずに身体の中に居座り続けるんです。これが特徴なんですよね。
『免疫にヤられる前に核の中に隠れちゃえ』っていう賢い菌なんだよ。
だから結核って言う名前が付けられたとかなんとか…。
みかん
そして、この感染はしているけど発症していない状態を潜在性結核感染症って言います。
実は、結核に感染した90%以上の人は発症することなく一生を過ごすんです。
ただ、免疫機能が低下した時にここぞとばかりに発症します。
みかん
多くの人は幼い頃にBCG接種を行ってますよね。
なので結核箘に対する免疫が付けられているんです。
みかん
ですが、結核菌に感染している状態でもツベルクリン反応は陽性になるんですよね。
そうなったら、ツベルクリン反応で陽性の場合、BCG接種の影響なのか結核感染なのか判断が難しくなります。
みかん
でも日常生活でツベルクリン反応検査をすることはほぼないです。
発症して症状がでないことには詳しい検査をすることもないんで、誰が感染しているかもはやわからない状態と言うわけなんですよね。
結核感染って聞くと“昔の不治の病”というイメージが沸くかもしれませんが、実はそうではありません。
毎年2万人近くの人が新規結核者登録されているんですよね。
これは結核を発症した人だけじゃなくって、潜在性結核感染症と診断された人も含まれています。
みかん
そして、不治の病ではなくなってるって言うことです。
菌が死滅しない以上『完治』って言うわけにはいきませんが、発症を予防したり、菌の力を抑えることができます。
結核発症
結核発症は身体の中に入った結核菌が活動している状態を言います。
結核箘に感染した人の90%以上は発症しないと書きましたが、逆算するとわかるように発症する確率は10%以下です。
そして、発症した人の半数が感染してから2年以内に発症します。
※集団感染事例の観察では、感染源患者の症状出現から7~8ヵ月後の発症例が最も多いと報告されています。
もしこの間に発症して排菌していたら周りの人への影響も大きくなるよ💦
みかん
もし、二週間以上続く咳や痰、また微熱やだるさが続くようなら一度レントゲンを撮ってもらうといいかと思います。
そして、一言で結核と言っても巣の作る場所で症状も違いますし、診断名も少し変わります。
みかん
肺にできた病巣からリンパや血行性に他の臓器2ヵ所以上に広がったものを粟粒結核、脳に広がったものを結核性髄膜炎と呼びます。
肺結核
二週間以上続く咳や痰、また微熱やだるさが続きます。多くは風邪症状と同じなんで診断がけっこう難しいんです。
悪化すれば血痰や寝汗がひどい、体重減少などの症状がでる場合もあります。
ただ上記の症状はいずれも結核特有のものではないんで、気になればまず受診して貰えればと思います。
粟粒結核・髄膜炎
発熱があります。どの場所に結核結節ができるかによって症状が変わるんですよね。
髄膜炎なら頭痛や嘔吐が見られます。
その他の臓器では臓器にまつわる症状がでてきます。
結核を調べる検査
どうやって結核感染・結核発症を調べるのか検査についても書いていきますね。
エックス線検査
肺に病巣がないかレントゲン撮影を行って判断します。
このレントゲンが1番行われている検査ですが、結核菌がレントゲンに映るほど病巣を作っていなければ見落とされることもあります。
もちろん、レントゲンでわかるのは病巣を作っていて結核を発症している状態なので、発症していない段階の感染の有無まではわかりません。
レンドゲンで移りにくい画像を詳しく調べるならCT撮影が必要です。
みかん
みかん
※被曝量や検査代、利便性からもまずはレンドゲン撮ってCTが本当に必要か判断されることになります。
もちろんこのCTも感染の有無まではわかりません。
喀痰検査
『喀痰』とちょっと聞きなれない言葉ではありますが、要は痰の検査のことです。
検査の種類は塗沫検査・培養検査・遺伝子検査なんかがあって、少しややこしいかもしれませんが、どれも痰だけで検査できます。
結核箘は抗酸箘っていう種類の箘で、遺伝子検査以外は結核箘以外の抗酸箘も検出されるので注意が必要です。
そして、結核箘は検出がめっちゃ難しい菌なんです。
箘の数がある程度必要なこと、また培養するのも時間がかかるんで最終結果がでるまでに時間がかかります。
長いものでは8週間かかります。
1回分の痰ではちゃんと判断できないことがあるんで3日間の痰を検査したりします。
みかん
もし喀痰検査をすることがあるんなら、正確な判定のため唾液じゃなく『痰』が必要なんで注意して下さいね。
ただ、この『痰』を出すのが以外に難しくって、出ないことも多いんですよね。
みかん
【痰を出すコツ】
①朝一番に口を湿らせ
②お腹に力を入れ
③胸の奥から咳がでるよう意識しながら咳をします。
できるだけたくさんの痰を出せるよう意識してやってみて下さいね。
どうしても痰が出せなかった人は胃液で検査をすることもあります。
血液検査
クォンティフェロンって呼ばれる検査なんですが、血液中の免疫系細胞を刺激して免疫反応を見ます。
BCG接種や結核箘以外の抗酸箘(一部例外あり)の影響を受けないんで確定診断ができるんですよね。
ただ、結核の発症が現在なのか過去なのかの判別はできません。
他の検査と併用しながら診断する必要があります。
5歳以下は感度が低くなることが指摘されてます。
以上、結核について簡単に説明したんですが、少しでも参考してもらえるといいなぁと思います。
みかん
最後まで読んでいただきありがとうございます。
みかんでした。
↓ブログのつづきはこちらです。
詳しく書いてあったので、よく分かりました。昨日予防接種して今日赤く腫れてしまったので病院に行き、また月曜日に再受診して診てもらうことになっています。土日で落ち着くことを願うばかりです。それから採血などのときに、母親が一緒にいない方がいい理由が分かってよかったです。
よちこさん、コメントありがとうございます。
これからの経過が気になるところですよね。
しばらくは接種部位の反応を見ながら過ごすことになりますが、まだ早い時期なのでこの後落ち着いてくれることを願っています。
何か気になることがあればいつでも聞いてくださいね。