【体験談】造影CTってどんな感じ?授乳中でも検査できる?

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

こんにちは。ナースみかんです。

初めてする検査ってちょっと怖くなったりしませんか?

私は、高熱が出て原因を探るために造影CTを撮ったことがあるんですが、やっぱり自分が今まで体験したことない検査を受けるのは緊張しました。

これまでナースとして造影CTに関わることは数多くあったのに、いざ自分がってなると不安になるなんて奇妙な話ですよね。

私の場合何が怖いって、造影剤を入れるのが怖かったんです。

それはデメリットを知っているからなんやけどね。

みかん

今回は実際の造影CTがどんな感じだったかの感想も踏まえながら『造影CT』について書いていきます。

造影CTを撮るまでの経過

40度の高熱が出たんですが、熱以外に明らかな症状がありませんでした。

時期的に疑われたインフルエンザも陰性。

みかん

30代の成人が40度も熱出すってなかなかないよ。

どこかに40度も熱が出る原因があるはずなんで、原因を探るために造撮CTを行うことになりました。

熱以外の症状で唯一あったのが、右の肋骨周囲の軽い痛み。

この時、私は授乳中やったんで「変な体勢で授乳して筋肉痛にでもなったんかな」程度の認識でした。

なのでその筋肉痛らしき痛みも含め、胸からお腹までCT撮影することになりました。

その時の経過も記事にしているので気になる方は読んでみてくださいね。

病は突然に!入院による断乳。その時赤ちゃんは?

造影CTの流れ

造影CTって言うのは、血管から造影剤をいれながらCTを撮影するものです。

そのため血管確保、いわゆる点滴をすることになります。

私の場合は高熱が出ていたんで、すでに採血と同時に点滴はされていました。

ここで1つ注意があります。

注意
造影剤は一定の決められた速度で入れないといけません。なので通常の点滴よりも針はちょっと太めのものになります。

ただ単に点滴だけのつもりで血管確保されたものは針が細い場合があるので、もし検査が決まる前に細い針で点滴をしていれば造影剤を入れるために点滴をし直さないといけない場合があります。

血管確保ができれば、次は撮影部位の位置確認のために一度そのままの状態でCT撮影します。

その後、造影剤を入れながらCTを撮影します。

この時、医師の判断によって造影剤の入れ方が少し違うことがあります。

それは造影剤が血管内を通っているのを撮影するのか、全体に造影剤が行き渡ってから撮影されるのかという微妙な差ではあるんですけどね。

患者目線で言うなれば、

点滴を入れながら行う場合と、
点滴を全部入れきってから行う場合があります。

患者への影響の差はありません。違うのは出来上がった画像くらいです。

造影剤とは?

そもそも造影剤って何?っていう話なんですが一言で造影剤と言ってもいろんな種類があるですよね。

CTで使用するのはヨード造影剤と呼ばれるもので、エックス線の吸収率が良くなるんです。

そのため血管や腫瘍などの血流の豊富な組織や尿路なんかが画像で見やすくなって、正確な診断がしやすくなります。

使用する量は体重や検査部位、あとは目的に応じて医師の判断で決められることになります。

余談ですが、造影剤はいくつかの種類があります。ヨード系以外ではバリウムやMRI用の造影剤などがあります。

造影剤の副作用

造影剤を入れると個人差はあるんですが、体が熱く感じることがあります。

もちろん私も造影剤を入れた直後に、特に胸から頭にかけてカーっと熱くなりました。

人によっては変な味やにおいも感じることがあるらしいです。

多くの場合は、検査が終わる頃には症状はなくなるんで心配はいりません。

ただ、稀にではありますが、造影剤はクスリなので重篤な副作用が起こることがあります。

私の看護師経験の中でも3例ほど“心停止”が起きたと聞いたことがあります。

どれも私が直接関わった訳ではなく、「昨日造影CTの時に心停止が起きたらしいよ」と言う又聞きです。

そんな話を聞くと怖いと思うよね。

みかん

その3例とも検査によりショック状態を引き起こしてしまったんですが、いずれも病院内と言うこともあって早急な対応ができたんで後遺症もなく回復されています。

こんなことを書いたら不安になるかもしれませんが、血圧低下や意識消失などの重篤な副作用は本当に極稀なことで、頻度としては0.004~0.04%程度であると言われています。

心停止が起こる可能性はもっともっと低いです。

あと副作用としては、腎機能の低下がある人は急性腎不全を起こす可能性があります。

そのため腎機能が悪い人には造影剤の使用を避けることがあります。

他にも遅延性の副作用として、検査後一時間から数日後に蕁麻疹やかゆみ・吐き気などの症状が現れることもあります。

これは一般的に症状が軽いので治療が必要なものは少ないと言われています。

また、気管支喘息の既往のある人は、ない場合に比べて約10倍副作用が発現しやすいという報告があるんで注意が必要になります。

造影剤使用の同意書

先に書いた造影剤を使用するためには同意書が必要となります。

副作用が出る場合もあるので、きちんとした説明をされないといけません。

同意書の内容としては、

・過去の造影剤検査の有無
・腎機能が悪くないかの確認(採血結果)
・気管支喘息の有無
・糖尿病の有無と、有れば内服薬の種類
・ヨード過敏症の有無
・甲状腺疾患の有無
・β遮断薬の内服の有無

などの造影剤の副作用が強く現れることがある疾患がないかの問診が先にあったりします。

どれかに当てはまったら検査ができないと言うわけではなく、状況に応じて医師が判断することになります。

私自身も過去に気管支喘息の既往がありますし甲状腺疾患もありますが、問題ない(多少問題はあっても検査が必要である)と判断されて検査を行いました。

造影剤と授乳

授乳への影響については記載されているものが少ないんですよね。

私が働いていたときも、授乳中に造影剤を使用した例に関わったことがありませんでした。

いろいろ調べた結果、

造影剤使用後、48時間あければ授乳しても良い

って言われてるらしいんです。

ただ、48時間以内であっても母乳に含まれる造影剤の量は微量でなんで、海外などでは造影剤使用直後でも授乳可能なんだとか。

みかん

私は知らずに造影剤使用後48時間以内に授乳してしまったよ…。

造影CT後すぐに入院になったり、抗生剤を投与していたことでそっちばかりに気が行って造影剤を使用していたことをすっかり忘れてしまっていました。

というか授乳中の造影剤使用については何の説明もなかったので授乳との関係さえも思い付きませんでした。

熱のせいもあったかもしれないですが、何も考えていなかったんです。

あれっ?と思ったときにはすでに授乳してしまっていたんで慌てて検索した次第です💦

造影剤は漏れることが稀にある

造影剤は機械を使ってある一定の速度で注入されます。

そのため血管内に圧がかかって、高齢者や細い血管などに血管確保している場合は漏れてしまうことがあるんです。

少量であれば徐々に吸収されるので様子を見るんですが、漏れた量が多いとその部位に深刻なダメージを及ぼすことがあるので処置が必要になる場合があります。

もちろん漏れないように確認しながら行いますが、万が一痛みなどの症状があればすぐに伝えてほしいと思います。

まとめ

病院での検査って簡単に説明されることが多いです。

そもそも造影剤って何なのか?なんてことは説明されないんですよね。

何となく検査に必要なんやなぁとは思っても、詳しく聞くこともないまま検査を受ける人は多いと思います。

中には気になる人もいると思うので、そんな気になった人がこの記事を読んで「こんな感じかぁ」って造影CTについて知ってもらえればいいなと思います。

少しでも気になることを解消して安心して検査を受けてくださいね。

みかん

最後まで読んでくれてありがとうございます。
みかんでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です