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こんにちは。ナースみかんです。
みなさんは耳掃除をよくしますか?
これは私の憶測なんですが、たぶん『ほとんどしない派』と『毎日する派』に極端に分かれそうな気がします。
“耳掃除”って医療現場・介護現場においてあんまり注目されることがないんですよね。
だからってスルーしても良いかと言われればそれも違います。
なので、今回は私が実際経験してきて思うことを記事にしていきます。
耳掃除は誰の仕事?
自分で耳掃除ができる人には関係ない話なんですが、医療現場や介護現場では自分でできない人がたくさんいます。
誰かが耳掃除をしなければ放置されることになるんですよね。
ここで誰の仕事になるのかをちょっと書いておきますね。
以前は耳掃除や爪切りは『医療行為』やったんで看護師の仕事でした。
ですが、平成17年7月に、特別な疾患がなければ看護師以外の介護士やヘルパーもできるように変更されたんです。
ケアできる人が増えるってことは、単純にそれだけ耳掃除がスルーされることも減るってことで私は良いことやと思います。
もちろん家族が耳掃除をしてくれるならそれに越したことはありません。
医療・介護現場で耳掃除はされている?
こんなことを言うと言い訳だと思われるかもしれませんが、医療現場・介護現場において、耳掃除に当てられる時間はほとんどないんです。
それは忙しいって言うのが一番の理由なんですが、耳掃除の優先順位がかなり低いからなんです。
医療処置にあたる傷の手当などは必ず行わなければならないものです。爪も伸びてきたり、欠けたりすればケガに繋がる可能性が高いんで優先順位は少し高くなります。
でも耳掃除に至っては重大な事態になることはほとんどないんで、見過ごされてしまうんですよね。
実際の耳垢問題
そもそも耳掃除に至っては『しなくてもいい』という説があります。
赤ちゃんや小さい子がいる家庭では『耳掃除はしても手前だけ』なんて育児書に書いてあるのを知っているんじゃないでしょうか。
耳の中には、ゴミが奥まで入らないよう小さな毛がたくさん生えているし、ゴミがあってもそれを手前に押し出すしくみになっているんですよね。
ただそれは顎をしっかり動かせたり、日常生活である程度の動きがある人に限って言えることなんです。
耳垢は身体の動きで自然に外に出るようになっているんで、体をほとんど動かすことができない寝たきりの状態やと自然に出てくることは少ないんです。
実際、私が目にしてきたのは『耳掃除はしなくていい説』とはほぼ真逆の事態でした。
それは『石』と化した耳垢。
“穴にぴったり収まった真っ黒の石”とでも言えば伝わるでしょうか。
綿棒や耳かきなんかでは到底太刀打ちできないものがそこにあるんです。
しかも一人だけじゃなくて、何人もの人がその状態になっているのを見てきました。
石と化した耳垢への対処法
これは私自身が考える三択なんですが、
1.放置
2.耳鼻科受診
3.ピンセットと耳かきで取り出す
この3つの選択肢のどれかを選ぶことになります。
まず1、の放置は長年その状態で過ごしてきている本人はだいたい違和感がないんです。
石と化すまで何年もの歳月をかけているわけで、放置しても問題があるわけではなさそうなんですよね。
でも見つけたからには何かしら対処をしたくなりますよね。
なので、まずこの選択肢を選ぶことは私はないです。
次に2、の耳鼻科受診なんですが、これはこれで寝たきりの人を受診させるっていうことが結構大変なんです。
耳鼻科で車椅子やストレッチャー(簡易ベッドのような動くもの)が入れるように施設が整ってることが少ないんですよね。
狭い通路を何とか通って受診することになります。
そして、石と化した耳垢を柔らかくするため液体を垂らして、後日また受診しないといけません。
時間と人手、そして本人の負担もかかるのが現状です。
最後に3、のピンセットと耳かきで取り出す。
これは、私が一番多く選択した方法です。
ピンセットで少しずつ時間をかけながら取り出していきます。
石と化しているので崩していくのも難しくて、大抵は少しずつ引き出した後にゴボッと抜けます。
耳垢の大きさによっては少し痛みの出ることもあるんですが、耳垢と皮膚がくっついているわけではないので取り出した後に出血していたりすることもありません。
ただ動いたりすると危険なので、その時は無理にせずに止めることも大事です。
今は介護用のピンセット付き耳掃除セットなんかも売っているんですよね。
耳掃除をするのが好きな私には、myセットとして持ち歩きたいくらいの品物です(〃ω〃)
まとめ
医療や介護現場では優先順位を決めて動くことが多いんで、耳掃除は軽視されがちなんです。
もちろん家族も爪切りや、身体を拭いてくれたりなどのケアはしてくれても耳掃除まではできないことが多いんですよね。
これは『耳掃除はしなくていい説』の影響も大きいと思ってます。
先程も書きましたが、
日常の動きがほとんど無ければ、耳垢も自然に外に出てくるのは難しいんです。
なので、耳垢が石と化す前に気付けるよう、ケアに携わる人は“耳”にも注目してみてほしいと思います。
手前だけでも掃除することで、少し声が届くようになるかもしれませんよ(^_-)-☆