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子供が熱を出したら不安になってしまうことってありませんか?
なんともバカげた質問かもしれませんが、肝っ玉母ちゃんなら「子供は熱をだすもんやん!」って思いますよね。
でも私は1回子供が熱を出しただけで「何の熱?」って不安になるし、それが3日4日続いたらさらに不安になります。
もちろん顔にも言葉にも出さないですけど、内心は「早く熱下がって〜(T_T)」って思ってるんです。
こんな「ミジンコ心の母ちゃん」もいるんですよね。
※ナースのくせにって言うのは置いといてください(_ _;)
大人はわりと原因を知りたがります。
それがわかれば安心できるのを知ってるから。
だから不安が大きい人ほど何でもかんでも検査を希望するんです。
だけど小児科ではそんなに簡単に採血はしてくれないんです。
まぁ必要がないからなんですけど…。
一つの参考程度に、子供が熱を出したときの採血する基準や見方を書いていきますね。
発熱の定義
ときどき、37.0を越えたら熱があると思ってる人がいるんで、発熱って何度からってことを初めに振り返っておきます。
子供はわりと平熱が高かったりするんで多少の個人差はありますが、平熱の話を抜きにしても、医療現場では37.5〜37.9度を微熱、38.0度以上で発熱と言います。
※参考までに子供の熱を下げる方法と受診の目安はこちらです。
採血する基準
そもそも肝っ玉母ちゃんの思ってる通り子供は熱をよく出すもんなんです。
なので1日、2日くらい熱を出しても採血することはありません。
他の症状があれば別ですけど、熱だけで採血することはゼロやと思って下さいね。
基準になるのは熱が出続けてから4日目以降。
※まぁ、これは医師にもよるんであくまで参考程度に。
熱がずっと出続けてる場合も、上がったり下がったりする場合も、1日1回以上熱が出てれば続いてると考えます。
4日熱が続く場合は、子供の状態と熱の経過から判断して採血を考えます。
元気やったり、熱があっても最初の1日2日よりも下がってきてたら様子を見ることもあります。
5日熱が続けばこれはもう採血。
もちろんそれは原因が確定していない場合に限ります。
インフルエンザなんかで5日熱が続くなんてことは普通にあるし、原因がわかってる場合は採血する意味もないですからね。
だいたい熱が出てから4日目までにはその他の症状が出始めたり、原因がわかったりすることが多いんです。
心配になるとは思いますが、他に何か症状が出てないか観察しておくことが親として今できることなんで、子供をよく見ることに焦点をあてましょう。
採血で見る項目
熱が出たときに見る項目は2つです。
正確には採血したら他の項目も同時に検査できるんでいろいろ見るんですけど、特に熱の指標になるものを説明をしておきますね。
CRP
まず最初に見るのがコレです。
正式名称はC反応性蛋白って言うんですけど、「シーアールピー」って言わないと医療従事者でさえピンときません。
まぁ正式名称までは覚えなくていいです。
でも何を見ているかは覚えておいた方がいいですよね。
これは炎症反応や組織が破壊されることによる傷害を見てるんです。
炎症や組織の破壊が起こり始めてから6時間前後で増加するって言われてて、しかも炎症や傷害の程度に比例して数値が上がります。
なので、高ければ高いほど炎症や傷害の程度がひどいってことになります。
基準値以上であれば、
細菌感染(肺炎、気管支炎、その他)、川崎病、ケガなど
いろんな要因が考えられるんで書ききれないんですが、治療が必要になってきます。
炎症とつく名のものは上がると覚えておいていいです。
WBC
次に見るのがコレです。
アルファベットで書いてるんで難しく見えるかもしれませんが、要は白血球の数のことなんです。
White Blood Cellの略。
言葉は覚えなくていいんですけど、何を見てるかはCRP同様知ってた方がいいです。
これも炎症反応なんかをみてるんですけど、CRPよりも少し早く上昇しはじめるんです。
細菌が身体の中に入ってきたらまずは白血球が戦闘体制に入るんで、早期に検査データに現れるんです。
その後CRPが上がってきます。
基準値
成人:3500〜9000
小児(6〜14才):6000〜10000幼児(5才以下):6000〜11000
感染症、血液疾患、アレルギー疾患、激しい運動やストレスなど
薬や放射線治療の影響、重篤な感染症など
これも書ききれないほどの原因があるんですけど、治療が必要になってきたりします。
余談ではあるんですが、採血データの横に『基準値もしくは正常値』って書いてある数値があるんです。
これは成人を基準に書かれてあるんで、小児では基準にならないんですよね。
正常範囲じゃないデータでも医師が問題にしなければ気にしなくて大丈夫です。
CRPとWBCで何がわかる?
細菌感染かウイルス感染かがわかります。
※例外もあるので絶対ではないですが。
肺炎などの炎症を起こしてる疾患では検査データは上がります。
普通の風邪やインフルエンザ・おたふく風邪や水ぼうそうなどのウイルス感染ではほぼ上がりません。
要は抗生剤が効くか効かないかなんですが、検査データをみて判断されます。
基本的にウイルス感染には抗生剤は効きません。
そして、ひとまとめに抗生剤と言ってもいろんな種類があるんで、炎症の原因を探りながら抗生剤の投与がされます。
なので、採血は原因を探す=治療方針を決めるための検査ってことになります。
医療現場で行われる検査自体が治療方針を決めるためなんで、原因を探すだけならしないんですよね。
わかりやすく例えるなら、下痢や嘔吐を伴うノロウイルスやロタウイルスなんかは対症療法しか治療はないんで、原因を特定しないことも多いんです。
感染性胃腸炎って診断がつくだけですね。
…って、例えがわかりやすくなかったらごめんなさい。
みかんの一言
子供が熱を出してしんどそうにしてると不安でたまらなくなりますよね!?
これは私もおなじ!
ちょっとでも早く治してあげたいし親からすれば「検査してちゃんと見て」ってもどかしく思うこともあるかもしれません。
私はあったんです 笑。
そんな些細なことから「なんか信用できひん」って不信感が芽生えるってことも無きにもしもあらずやと思うんです。
しっかり説明してくれる医師なら大丈夫やけど、そうでなければ絶対不安になる子供の熱の原因究明。
代わりに私が説明してみたんですけど、少しは伝わったでしょうか!?
この記事を読んでちょっとでも採血する基準について知ってもらえて、不安とか病院への不信感が少なくなればといいなぁって思います。