坐薬を正しく使うために知っておくべき7つのこと!

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みかん

こんにちは。

ナース“みかん”です。

突然ですが坐薬についてちゃんと知っていますか?

実は坐薬っていろんな決まりがあるんです。

もしも知らずに間違った対処をしてしまったら大変!

特に子育て中の方は坐薬を使う場面って結構あるので、正しい知識を知っておく必要がありますよね。

ってことで、

今回は知ってそうで知らなかった坐薬のあれこれについて書いていくので、参考にして下さいね。

※一般的に有名な肛門坐薬について書いていきます。

坐薬?座薬?

まずは漢字についてサラッと書かせてください。

そもそも、医療現場で使っている“ざやく”は『坐薬』が正解です。

でも今はわりと『坐薬』『座薬』どちらも使われています。

漢字の意味は主に、すわる動作に使われます。

は、すわる場所に使われます。

漢字の意味から考えるとわかりやすくなりますね。

ただ、私たちが日常でよく使う漢字は『座』なんで、『座薬』の方が親しみやすい方が多いと思います。

なので、ここから先は『座薬』を使っていきますね。

座薬の種類

一言で座薬と言ってもいろんな種類があります。

よく知られているものとしては、肛門から挿入する解熱・鎮痛剤や吐き気止め、けいれん止めがあります。

便を出すための座薬なんかもあります。

その他には同じ肛門から入れる座薬でも痔に使われる軟膏タイプのものもあります。

あとは膣に入れるお薬も座薬の一種に含まれるんです。

種類はいろいろありますが、基本的に成分は水溶性・脂溶性で分けられます。

これは二種類使う時に大事になるよ!

後で説明するね!

みかん

脂溶性・水溶性の違いは、座薬の吸収する仕方がちょっと違うんですよね。

脂溶性は体温で溶けて体内に吸収されます。そして水溶性は水分を含んで溶けて体内に吸収されます。

体温で溶けるのは解熱鎮痛剤などで、水分を吸収して溶けるのはは吐き気止めなんかがあります。

【座薬の切り方から入れ方まで】

ここから先は座薬の挿入後のことについて書いていきます。

でも、その前に座薬の入れ方について知りたい人はこちらの記事を読んでくださいね。

【座薬の切り方・入れ方】看護師が教える3つのコツ!

みかん

座薬の『入れ方のコツ』について詳しく書いてるよ!

挿入後に座薬が出てしまった時は?

座薬を挿入してから、しばらくしてからもよおしたりして出ちゃうことがあります。

「赤ちゃんのオムツを開けたら出てた」なんてことも経験したことがある人は多いはず。

対処に迷うこともあるかと思いますが、出てきた座薬の状態を確認しながら、次の項目を参考に対処してみて下さいね。

  1. 直後なら再挿入。
  2. 30分以内にでてきて、しっかり座薬の形が残っている場合も再挿入。
  3. 座薬が溶けていて形が崩れているようなら、座薬の効果がでてきているかどうか数時間様子をみる。

3番目は、少しでも効果がありそうなら次回の挿入時刻まで様子見です。

半分以上が出ていそうで、数時間経っても全く効果が無いなら再挿入を考えます。

座薬の効果が出る時間

座薬は肛門に入ると体温で溶けたり、水分を含んで溶け始めます。

みかん

溶け始めた座薬は直腸から吸収されるよ!

たまに体温が低すぎて溶けてないってこともありますが、基本は30分以内に効果はで始めると思っておいてください。

ただし、ナウゼリン座剤(吐き気止め)などの水分を含んでから溶け始めるタイプのものは、一時間ほどしないと効果がわからない場合もあります。

からだの血漿中濃度は、ほとんどの座薬の場合、挿入から2時間後がピークになります。

座薬の有効期限

座薬自体に有効期限などは書かれていませんが、基本的には処方してもらってから半年以内に使うように言われています。

よく使う座薬を例にあげると、アンヒバ座薬は製造から5年、ナウゼリン座薬は製造から2年が使用期限となっていますが、もらった座薬の使用期限まではわからないですよね。

特に小児は体重によって座薬の量も変わるんで、半年以上前のものは使用せずに、また新たに処方してもらってくださいね。

座薬を二種類使いたいときは?

座薬を複数個使いたい場面が時々あったりします。

基本的には先に効いてほしいものを入れなければいけません!

治療薬であるけいれん止めや喘息治療薬、吐き気止めがそれに当たります。

それ以外の場合は座薬の成分を少し考える必要があるんです。

というのも、先程も少し書きましたが、座薬には水溶性と脂溶性のものがあるんですよね。

挿入の順番と2個目を入れるタイミングとして、どれくらい時間をあけて入れるといいのかが問題になるので、次の項目を参考にしてくださいね。

  • 同じ性質のものであれば5分程度あけて二個目を挿入。
  • 異なった性質のものを入れる場合は30分以上あけてから挿入。①水溶性②脂溶性の順で!!
  • 二つ目が便秘薬の場合は1時間以上あけて挿入。

ここで1番注意しておくべき所は、異なった座薬を使う場合、先に水溶性の座薬を、後で脂溶性の座薬を使うってことです。

逆にしてしまうと、水溶性の薬の効果が弱まっちゃうよ。

みかん

よく使われる座薬を分類わけして、書いておきますね。

水溶性

  • 【けいれん止め】ジアゼパム(ダイアップ坐剤)
  • 【吐き気止め】ドンペリドン(ナウゼリン坐剤)

など

脂溶性

  • 【解熱鎮痛薬】アセトアミノフェン(アンヒバ坐剤、アルピニー坐剤、カロナール坐剤)
  • 【解熱鎮痛薬】ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン坐剤)
  • 【けいれん止め】フェノバルビタール(ワコビタール坐剤)
  • 【喘息治療薬】アミノフィリン(アルビナ坐剤)
  • 【便秘薬】ビサコジル(テレミンソフト坐剤)

など

多くの場合は

①けいれん止め + ②解熱剤

①吐き気止め + ②解熱剤

の、このパータンかと思います。

もしわからなければ、薬をもらった病院や、お近くの薬局などに聞いてみてくださいね。

座薬の保管方法

保管方法は、日の当たらない湿気の少ない、室温25度以下の場所になります。

でも室温って変化が激しいですし、全ての条件を満たそうと思ったら、やっぱり冷蔵庫が最適です!

これはきっとほとんどの方がすでに冷蔵庫保管されているかもしれませんね。

みかんの一言

わりと小さい頃から身近にある座薬。

でも意外と知らないこともありませんでしたか?

座薬の効果をきちんと得るためにも、しっかり知って使っていきましょうね。

みかん

最後まで読んでくれてありがとうございます。

みかんでした。

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