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救急車を呼ぶ状態は、まさに緊急時。
そんな時、いくら冷静にって思っても慌ててしまいますよね。
みかん
介護施設で救急搬送したり、外出先で救護にあたったことはあっても、自分で119番通報をしたことがなかったんですよね。
蘇生が必要な状態であれば人工呼吸や心臓マッサージで手が離せなくなるし、何と言っても人命優先。
でもその前に必ず119番通報はするはずです。
今回は、混乱した中でもちゃんと通報できるように、どんなことを聞かれて、また何が必要なのかも含めて救急車の呼び方をまとめてみます。
みかん
『119』番通報の仕方
救急車を呼ぶか悩んだら?
家族に異変が起きたとき、まずは救急車を呼んでいいかどうか多くの人は迷うんじゃないでしょうか。
どんなときなら救急車を呼んでもいいのかっていうマニュアルなんてものはありません。
みかん
例えば夜間に寝たきりの人を一人で病院へ連れて行くのは難しいですよね。
だからって翌日人手が確保できるまでは待てない場合もあります。
なので、迷った時は救急車を呼んでください!
もちろんタクシー代わりは絶対ダメなんですが、病状の判断が難しいときは何かあってからでは遅いんです。
命に変わるものはないですからね。
呼び方
さて、呼び方はこ存じの通り『119』番を電話で押します。
これは誰でも知ってるはずですよね。
でもこの後どうすればいいか知ってる人って意外と少ないんじゃないでしょうか。
通報すると最初に「火事ですか?」「救急ですか?」って聞かれるんで『救急です』と答えましょう。
みかん
なんでって救急車が来るまでの間電話は繋がったままでいることが多いからです。
みかん
夜中トイレにいた旦那に呼ばれて目が覚めた私。
トイレで硬直して(体が固まった状態)、動けなくなった旦那が声を振り絞って私を呼んでたんです。
意識はあったんですが朦朧としてて目もうつろでした。慌てて電話の子機を取りに走って、旦那が倒れないように支えながら119番に通報したんです。
そして救急車が来るまでの間に携帯から姑に電話をかけました。
当時1歳半の子供が寝てたんで、預けられるか聞いたんです。
子供がロタウイルスに感染して退院したその日の夜中の出来事でした。
子供も私も疲労困憊してたんで、普段よりも余計に冷静さを欠いてたと思います。
自宅で救急車を呼ぶ場合は、緊急連絡をするために携帯電話はフリーにしておくことをオススメします。
特に携帯電話に電話帳登録してる人なんかは尚更ですよね。
住所を伝える
次は住所を伝えます。
これがパニックになると意外に難しいんです。
頭が真っ白になって一瞬忘れてしまうんですよね。ここは深呼吸して住所を思いだして下さい。
心配な人は電話の後ろにメモを挟んで置いとくといいかもしれないですね。
もし外の場合は目印になる建物とか付近の交差点の名前なんかで、わかる範囲伝えましょう。
状況説明
そして、救急搬送してもらいた人の状況を伝えます。
まず優先して伝えるべきことは
- 意識があるかどうか
- 呼吸をしているかどうか
この二つです。
あとは怪我をしてるなら部位と出血量(わからなければ大きさなんかで表現するのもありです)、人命に関わることを優先に。
そこで何かあれば蘇生を行ったり応急処置などの指示があるはずです。
みかん
その後は主症状を伝えます。
例えば、
- 痛みが強くてうずくまってる。
- 嘔吐をしてて、体が熱い。
- 血を吐いた。
みたいな感じです。
そしてそこで考えられることを伝えるとその後の病院探しがしやすくなります。
今までも同じような状態になって病院に運ばれたことがあるとか、
かかりつけの病院があるとか、
普段から血圧が高いとか。
みかん
我が家の話の続きですが、旦那はトイレに三時間以上籠ってました。
腹痛と下痢があったんで、子供のロタウイルスが移ったのは容易に想像できたんですが、何故だか意識朦朧で両手が硬直してたんです。
座ってたから確認できなかったんですが、たぶん足も。
硬直してる原因がわからないまま、『』私一人の手には負えへん』ってすぐさま救急車を呼びました。
脱水で脳梗塞か??何で両方硬直??
なんていう予測を頭でいろいろ考えながら、手と口は別の動きをしていたんですよね。
電話口で子供がロタウイルスに感染してたんで旦那も感染したんじゃないかって言うこと、そして呼吸が浅く朦朧としてることを伝えました。
ここで電話の向こうの人が「過呼吸かも」って言ったんで、初めて「そうか!」と納得しました。
硬直が片方なら脳へのダメージを疑ったんですが、両方やったしとりあえず慌ててたんで判断できなかったんです。
ただ、今後旦那が何十年も寝たきり生活を送るかもしれんって変な覚悟だけはしてしまったんですけどね。
ナースを十数年してたのに過呼吸で硬直した人を初めてみたんです。
たぶん夜中のトイレでひたすら耐えていたんでしょう。
さて、ここで旦那の側を離れる訳には行かないと思いつつ、声をかけながら朦朧とする旦那が倒れないように見張って身支度を始めました。
搬送する人の性別や年代
搬送する人(患者)の性別や年代を聞かれます。
性別や年代によっても症状から推測される疾患が違ったりするんですよね。
また、入院になった場合に備えてベッドの確保をするにも必要な情報になります。
救急隊員には生年月日なども聞かれます。
電話をしている人の名前や搬送者との関係
電話をかけてる人が誰なのかを聞かれます。
そして搬送人との関係や、救急車に同乗可能かを聞かれます。
救急車は基本的には1人のみ同乗。多くても2人までです。
車の中でもいろんな処置や観察をするのでたくさんの人は乗れないんです。
そして同乗者は搬送者を良く知ってて、ある程度決定権のある人が良いです。
一緒に乗ってくれても、電話で他の家族に聞き直したり、決められなくて困ることもありますからね。
もちろん家族との話し合いは大事ですし、確認が悪いことではないので臨機応変にですが。
あと、逆の場合として救急車に同乗できないって言う場合は相談が必要になります。
救急車には乗らずに、すぐ車で後を追うんであれば大抵は可能です。
ただし、この場合は救急車の後続でついって行っても信号無視は許されません。普通に交通ルールを守って病院まで行くことになるんで、ぴったり着いていくのは難しいと思います。
もしすぐには病院に行けないっていう場合は、搬送される患者の状態にもよりますが受け入れてもらえない病院もあるようです。
できるだけ誰か救急車に同乗する方が良いと思います。
搬送準備(持ち物)
搬送者の保険証。
そして履き物。
この2つは入院する、しないに関わらず必要になります。
担架に乗せられるので履き物は忘れられがちなんですが、歩ける人の場合受診時にすぐ必要になることもあります。
なければスリッパが貸してもらえたりしますが転倒などのリスクも高まるんで、用意できるなら持っていった方が良いです。
あとは症状にもよりますが、嘔吐や下痢、出血なんかがあれば着替えが一式あると助かります。
もちろん病院で検査着を着せてくれることもあるんですが、帰宅できる状態になることも稀にあるんで私服がある方が良いです。
あとは、自分が帰れる交通費や携帯くらいは持って行くべきですよね。
上記のものが準備できなくても何とかなります。
ただ、あった方が良いのは間違いないです。
みかん
我が家の話に戻すと、私は救急隊員に旦那を任せてから、要るであろう荷物をカバンに詰めました。
救急隊員とはまさにヒーローなんで、来てくれただけで気持ちが落ち着くんですよね。何とも心強い人たちがいることに感謝します。
ただ看護の視点から一つだけ愚痴を言わせてもらえるなら、トイレで動けなくなった人を運ぶときにお尻は拭いて貰えないんでしょうか…!?
人命優先のお仕事なので致し方ないなのもわかるんです。
でも感染などの観点からしても微妙です。
上記の理由から私が着替え一式を持っていったんも、病院で診察後に着替えさせたんも検討が付きますよね。
病院で少し意識が戻った旦那も気にはなってたらしいです(笑)。
もちろんそのパンツは捨てましたよ。
搬送
病院探しは意外に時間がかかります。
幾度となく搬送を見てきましたが、患者が車に乗ってすぐに動き出すことは稀です。
受け入れ病院が決まらずに30分くらい待つことも多々あります。
私の旦那も搬送まで車の中で20分程待ちました。
感染症の疑いで個室が必要なことなんかも影響したんだと思います。
近隣の病院は軒並み受け入れ不可。隣の市の病院がなんとか受け入れてくれたんです。
最後に
以上が救急車の呼び方と搬送までの流れになりますが、心配しなくてもちゃんと一つ一つ電話の向こうの人が質問してくれることに答えれば大丈夫です。
安易に救急車は呼んではいけないんですが、線引きは難しいですよね。
一刻を争う事態なのかどうかは結果論になってしまうこともあります。
無料で救急車が来てくれる日本はすごいと思いますが、私個人としては有料でも構わないと思ってます。
本当に必要な人が必要な時に呼べる状態であって欲しいんです。
こればっかりはモラルの問題もあるし緊急性の問題もあって難しいんですけどね。
この記事が少しでも参考になって、読んでくれた人の備えになったら嬉しいと思います。
みかん
最後まで読んでいただきありがとうございます。
みかんでした。
ちなみにですが、旦那はロタウイルスとノロウイルスの感染でした!!
医師も今だかつて見たことないと言う前代未聞のダブル感染(ー_ー;)
もちろん私もダブル感染なんて聞いたことなかったです。
幸い5日間の入院と、その後の自宅療養で完治することができたんですが、子供の入院に付き添ってない旦那が感染したんはそもそもの手洗いが不十分なことが原因の一つやと思ってます。
私からお叱りを受けたのは言うまでもないですよね。