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こんにちは。ナース“みかん”です。
火傷は初期対応が重要。
って知ってますか?
これはきっと知ってる人が多いですよね。
ただ、夜間に火傷をしたり、昼間でも火傷で病院に行っていいのか悩むことはありませんか?
もちろん火傷の状態にもよるんですが、今回はうちの子供に起きた火傷を例にして
について書いていきますね。
すぐに対処方法が知りたい人は先に対処法を読んでくださいね。
熱湯がかかった!!我が家の事例。
それは3月末の19時すぎに起こりました。
たしか晩ごはんの準備中。もうほとんどテーブルの上に用意ができていて、揚げ物をしていたんですよね。
その向かいでポットにお湯を沸かしていました。
沸いてから5分くらいした頃に、うちの第1子(当時小学2年生)がコンセントを抜こうと電気コードをまたいだらしいんです。(うちでは毎回使用後はコンセントを抜いています)
ちなみに電気コードは壁際に沿ってあるので人の入るスペースなんてない。
ガッシャーンと大きな音ともに
「あっつぅ~!
あつい、あつい、あつい…」
って子供の声が聞こえました。
声と音から火傷したと判断できたんですが、揚げ物中。
風呂場へ行くよう指示しながら急いで火を止めました。
幸い旦那が居たんで風呂場に向かってもらったんですが、旦那も子供もパニックに。
とりあえずどこに熱湯がかかったか確認したいのに、本人がパニックなんでよくわかってないんですよね。
熱いと感じた頬と足の甲しか把握できませんでした。
まずは冷すことが先決なんで、足の甲に流水をかけながら頬周囲をアイスノンで冷やします。
それから、冷やしながら全身チェック!!
チェックした結果、このとき確認できた火傷は…
- 頬に500円玉くらいの赤み
- 足の甲に足の大きさの半分以下の赤み
- 首の下に1~2センチ程の赤み。
足に流水を20分くらいかけてたように思います。
頬と首の下はアイスノンを当ててはいるものの、ちゃんと当たってるかは微妙な感じでした。
足が一番ひどそうで、赤みがきつく出ていました。
ここで夜間救急に行こうか、どうするべきか迷ったんですよね。
『こんなことで救急なんて…。』って言う思いと、
『火傷は早期の対応が大事。顔も火傷してるし…。』
って言う思いでひたすら検索しました。
でも検索したって決めるのは私なんです。
私が考えたことは
- 皮膚科や形成外科の夜間診療が少ないこと(専門外の医師では対処が異なることがあります)。
- 火傷の範囲がトータルで子供の手の平くらいであること。
- そして、火傷の原因が油や薬剤などではなかったこと。
上記の理由から、翌日の皮膚科が受診できる時間まで家で対応してもさほど変わらないんじゃないかと判断しました。
そして、今できることが何かないか検索しながら考えました。
検索で出てきたのは、
- 火傷にはステロイドが良いらしい
- アロエ軟膏やオロナイン軟膏も効くらしい
って言う記事でした。
ステロイドは、アトピー性皮膚炎で貰っていものがあったんで塗ろうかとも思ったんですが、良さも悪さも知ってる私は自己判断するのを止めました。
あとはアロエ軟膏やらオロナイン軟膏ですが、医師によっては勝手に判断すると嫌がる方も多いんでやっぱり余計なことは極力やめようと考えたんですよね。
結果、
ワセリンを買いに行ってラップで保護しよう
っていう結論になったんです。
でも、ここで薬局に行った旦那が買ってきたものは
紫雲膏…( ̄□ ̄;)!!!!?
私としては
何ですか…。それ??
状態です。
どうやら薬剤師お薦めの火傷に効く薬らしいです。
中身は赤黒いと言うか赤紫と言うか、なかなかのインパクト。
そして、何よりくさい…。
すんごい臭いで一瞬ひるみましたが、とりあえず他に塗るものも無いので仕方なく塗りました。
服に付いたら色が取れなくなるらしいんですよね( ;∀;)
極力シーツなんかを汚さないように、それから効果を最大限発揮できるように、塗布した上からラップで保護しました。
まぁ治るなら臭いや汚れは仕方ないと思うしかなかったんですよね。※一度しか使ってないので効果はわかりません(;^∀^)
そして、翌日皮膚科に連れて行って貰いました。(新生児がいたんで、私は一緒に受診に行けなかったんです)
ここでまさかの、新たな火傷発見。
おでこに縦3センチ、横1センチのやけどが見つかりました。
見落とした!!!
完全に見落としました。
結果からお伝えすると、この見落としていた火傷が一番ひどかったんです。初期対応ができていなかったのが原因だと思われます。
そして、一番ひどそうに見えた足の甲は一番早く治ったんです。
2週間程ですっかりキレイになりました!!
見落としていたおでこは、水ぶくれができたんでⅡ度の熱傷。痕がキレイに消えるまで半年かかりました。
いや、半年でキレイに消えてよかった✨
同じ火傷を追ったのに、初期対応の違いで明らかな差が出ました。
若干の皮膚の薄さなどの違いはあるとは思いますが、初期対応の重要性を改めて実感させられました!
初期対応・応急処置のポイント
- 流水で冷やす(氷は不要)。
- 時間は最低でも5分。
- 水ぶくれができていたらつぶさない。
- 子供の手の平以上の範囲であれば救急で受診。
- ラップで保護。
1.流水で冷やす
流水で冷やす効果としては、
火傷の進行を妨ぎ、痛みを押さえます。そして雑菌などを洗い流すことができます。
氷は、皮膚にダメージを与えてしまうんで使用しないでください。
アイスノンもハンカチなんかで巻いて、直接当てないようにしてくださいね。
2.時間は最低でも5分。
火傷は表面だけに見えても、皮膚の中までダメージが伝わっていくんです。
ここで火傷の進行を抑えるために5分は冷やして欲しいと思います。30分冷やすって書いてあるものも多くあったんですが、今は5分程度でokです。
3.水ぶくれができていたら潰さない。
水膨れの中には自然治癒に大切な成分が入っているので潰してはいけないんです。
また、潰してしまうことで雑菌なんかの侵入経路ができてしまうんで危険です。
できるだけそのまま水ぶくれが潰れないように気を付けてくださいね。
4.子供の手の平以上の範囲であれば救急で受診。
子供は皮膚が薄いんで、大人以上に火傷が進行する可能性があります。特に2日間は注意が必要です。
手の平以上の大きさの火傷であれば、すぐに受診してください。
夜でも夜間診療で処置してもらうといいです。もちろん流水で冷やせるなら初期対応をしてから受診してくださいね。
ただし、
子供の体の10%以上の範囲を火傷したら救急車を呼ぶべきです。(片腕や片足くらいの範囲が10%に相当します)
分かりにくければ、子供の手の平の大きさが1%に値すると言われているので参考にしてみてください。
また、広範囲の火傷でショック状態に陥ることもあるんで、そんな場合は救急車を呼ぶしかありません。
5.ラップで保護。
火傷や傷は空気に触れることで痛みが出ます。それを遮断することで痛みの軽減ができるんですよね。
ここで活躍するのがラップです。
もし水ぶくれができていたらガーゼなどの布地だと皮膚とくっついて一緒にめくれたりする可能性があるんですよね。
空気も遮断してくれて、なおかつ皮膚への刺激が最小限なのに保護もできるんでラップが一番適していると思います。
ワセリンなどの軟膏があればさらに皮膚を保護できるし、ラップとの密着度も高くなるので外れにくくオススメです。
ラップは火傷の範囲より2周りくらいの大きさが貼りやすいです。
傷と同じくらいの大きさだとズレたり外れたりもするので大きめで使ってください。
みかんの一言
火傷は突然起こるもの。
どう対応していいかわからないのに、現実は初期対応がとても大事なケガなんですよね。
起こってからしか調べたり勉強したりする機会もほとんどないかと思います。
ただ知っていてもパニックなる出来事なのも事実。
ここでこの例を参考にしながら、もしもの時に備えてもらえると嬉しいなと思います。
参考までに外出先での火傷の対応についてはこちらです