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皆さんは溶連菌(ようれんきん)って聞いたことがありますか?
熱が出たり喉が痛くなったり、一見風邪と同じような症状が出る感染症なんですよね。
インフルエンザやアデノウイルスより感染力が強くないので大流行になることはないんですが、幼稚園や小学校で広まることがあります。
子供だけに流行るわけじゃなくて、大人ももちろん感染します。
それに一度かかっても、何度も感染するんですよね。
我が家も長女が感染、そして二ヶ月後に長女と次男が感染。
さらに一ヶ月後に旦那が感染という事態に陥りました。
小さい子がいる家庭は薬の内服が大変なんですよ💦
みかん
なので、家庭内感染は避けたいんです。
今回は、そんな溶連菌についての説明と感染した時に気を付けることを書いていきます。
自分や家族が感染したときに参考にしてくださいね。
溶連菌とは
名前の通り溶連菌は細菌なんです。
風邪症状がでるものってウイルスが多い印象ですが、細菌によるものもあるんですよね。
溶連菌の多くはA群β溶血連鎖球菌というものなんですが、実はたくさん種類があります。
とは言っても治療は同じなので、鑑別することはないんですけどね。
感染流行時期
流行時期は12月から7月くらいまでで、かなり長い期間になります。
もう少し詳しく説明すると冬と、春から初夏にかけて、2つの流行のピークがあるんです。
ただ、ピークを過ぎても感染する可能性はあって、一年を通じて感染することのある感染症です。
私の印象では、インフルエンザが流行り始めたくらいからポツポツ患者さんが出始め、それが長期間続くって言う感じでしょうか。
いきなり数十人の感染っていうのは少なくて、ほんとにポツポツ数人が感染してる印象です。
感染経路
溶連菌に感染した人の咳やくしゃみから感染する飛沫感染、またタオルなんかを介する接触感染があります。
菌が喉に付着することで感染します。
2~10歳の子供の感染が多いですが、大人でも感染することがあります。
症状
感染から約2~5日の潜伏期間を経て症状がでてきます。
症状
- 発熱
- のどの痛み
- 扁桃腺の腫れ
- 腹痛
- 発疹
- いちご舌
など
上記の症状はすべて出るわけではありません。特に3歳未満のお子さんは症状が出にくいと言われています。
私の印象では大人の方が症状がきつく出ることがあります。妹が大人になってから感染したんですが、症状がきつく入院治療を余儀なくされたんですよね。
その他にも私が見てきた大人の感染者は、はっきり症状が出ていました。
「大人だから大丈夫」っていう過信は禁物です!
そして、この症状には出る順番があるんです。
発熱
まず最初に発熱や喉の痛みが出現します。
ただし、発熱がない場合もあります。発熱がないと見落とされる危険もあるので、その他の症状をよく観察してくださいね。
みかん
関連する記事
のどが赤く腫れ、痛みが出る
のどに住み着く菌なので、感染するとのどが赤く腫れるんです。
これは素人目にもわかるほど結構はっきり赤い事が多いです。
腫れるているのでもちろん痛みがでます。
小さい子は痛みを訴えれなかったりするので、食欲がなくなったりしたら「痛いのかな?」ってちょっと気にしてみてくださいね。
発疹
溶連菌に感染した時の典型的な症状として発疹があります。
小さなブツブツが全身に出現します。
長女は1度目の感染では発疹が出ませんでしたが、2度目の感染の際は、足から始まり全身にかなり目立つ発疹が出ました。
これも時と場合によって症状の出方はちがうってことですね。
いちご舌
治療を行っていない場合に、舌が赤くいちごのようにブツブツになることがあります。
指の皮がめくれる
症状が落ち着いた後に、指先の皮がめくれることがあります。
我が子は手の親指だけめくれました。
※BCG接種跡の腫れ
BCG接種跡の腫れは特に診断の基準でもなく、症状として言われてはいませんが、我が子のBCG接種跡が腫れたので載せておきます。
溶連菌の診断がつく前は不安でしたが、どうやら何らかの感染症にかかるとその影響で腫れることがあるようです。
溶連菌の診断を確実にするために
発熱などの症状がないと溶連菌の診断が遅くなったりする場合があります。
みかん
疑いがあれば検査してもらえますからね。
溶連菌の検査
検査は綿棒で喉をこすって、試薬に付けて判定します。
インフルエンザなどの検査と同様に、ラインが出るか・出ないかで判定されます。
結果は5分程度でわかります。
治療は抗生剤の内服
検査で溶連菌感染が明らかになれば、薬が処方されます。
一般的にペニシリン系の抗生剤が処方され、10日間内服することになります。
抗生剤を飲むと、内服後24時間で他に感染させることがなくなり、1~2日で熱などの症状も軽快していくと言われています。
途中で止めると再発や重篤な合併症を起こすことがあるから危険ですよ。
学校でお薬が飲めない環境であれば、【朝、帰宅時、寝る前】などの時間調整を医師に確認してみてくださいね。
みかん
家庭で気を付けること
ここからは、溶連菌に感染したときに家庭で気を付けることについて書いていきます。
気を付けることは3つです。
家庭内感染の予防
感染する経路として、飛沫感染と接触感染がありましたよね。
飛沫感染を予防するためにはマスクの着用。
そして、接触感染では、同じタオルを使わないようにするなど、接触しないようにすることが大事です。
もちろん、同じコップを使ったりお箸の共有なんかも止めてくださいね。
空気感染じゃないのでマスクは不要と言われることもありますが、いつ咳やくしゃみが出るかわからないのでマスクは装着しておいた方が安心です。
手洗いうがいも、きっちりしていきましょう。
みかん
食事
基本的にのどの痛みや吐き気などの症状がなければ、いつも通りで大丈夫です。
ですが、のどの痛みが強いことが多いんですよね。
そんなときは、熱いものや辛いもの、酸っぱいものなどの刺激がある食べ物避けた方がよいです。
うどんやおかゆなど、食べやすいものを食べるようにしてくださいね。
みかん
のむヨーグルトはちょっととろみがあるのでゴクッと飲み込む時に他の食べ物より痛みが出にくいし、冷えすぎないので食べやすいですよ。
入浴
熱がなければ入ってもかまいません。
清潔にするためにもさっぱりするためにもシャワーをサッと浴びるのがいいと思います。
喉も加湿されるので、体調を見ながらシャワー浴をしてくださいね。
こんな時はもう一度診察を
抗生剤を内服すると、症状が軽快していくことが多いです。
ただし下記のような時はもう一度受診されてくださいね。
再受診のめやす
- 二~三日以上たっても熱が下がらないとき。
- のどの痛みが強くて水分がとれないとき。
- 発疹が気になるとき。
溶連菌は抗生剤を飲み始めると二~三日以内に熱が下がると言われています。
なので、熱が続く場合は何か他の原因があるのかもしれません。
長女の二度目の感染も微熱が続き、発疹もひどかったので四日目に再診しました。
抗生剤の変更をしてくださり、その後はすっかりよくなりましたが、実はりんご病にも感染していました(;・∀・)
また、溶連菌に感染した影響で発疹がでることもあるんですが、まれに抗生剤で薬疹っていう発疹が出ることがあります。
薬に対するアレルギー反応で、痒みがなく特に背中やお腹周りに出やすいんですよね。
鑑別が難しいので気になるほどたくさん発疹が出ていればその時も見てもらってくださいね。
小学校はいつから行ける?
症状が落ち着けば、抗生剤内服後24時間以上たってから登校可能になります。
発熱当日と翌日は休み。
そのあとは抗生剤をしっかり内服しながらにはなりますが、集団生活には問題ありません。
ただし、幼稚園などは登園不可の場合も多いので、通っている所に確認してくださいね。
合併症
合併症として有名なのが腎炎とリウマチ熱になります。
急性腎炎
溶連菌に感染後、2~3週間してから血尿などの症状がでます。
尿量が減少して身体がむくんだり、血尿(明らかな出血や紅茶やコーラのような色)があれば受診する必要があります。
この急性腎炎を合併していないか確認するため、多くの病院では溶連菌感染後3週間頃に尿検査などを行っています。
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リウマチ熱
発熱や関節炎、心炎を起こしたりします。
重症な合併症になりますが、近年では合併することが少なくなってきていると言われています。
※急性腎炎・リウマチ熱、どちらも溶連菌が悪さをしているわけではなく、溶連菌に対する身体の反応で起こっている合併症です。
感染した時に守るべき3つのポイント
これまで書いてきたことから、感染した場合のポイントは次のようになります。
守るべき3つのポイント
- 抗生剤をきちんと内服する。
- 家庭内感染の予防に努める。
- のどの痛みや発熱などの症状に対したケアを行う。
もちろんこの前に、流行していないか情報収集して早めに確定診断してもらうことが大事ですよ!
溶連菌に感染してしまったら、この3つを守りながら身体を休めてくださいね。
みかん
最後までお読みいただきありがとうございます。
みかんでした。