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お墓を生前に購入するのは縁起が悪い気がする人もいらっしゃるかと思います。
でも、実は生前にお墓を建てると長生きすると言われているんですよね。
実際のところ生前にお墓を建てている人は約6割と半数を超えています。
この記事でわかること
- この記事では生前にお墓を建てるメリット・デメリットを考え、今できることを考えていきます。

みかん
終末期医療に携わり300人以上の方の看取りに立ち会ってきた看護師です。病棟や外来化学療法室、特養などで死を見つめた多くの方と関わってきました。 終活をポジティブなイメージに変えるべく『満ち活』として最期の時を意識しながら今を大切に生きることを発信中。
縁起がいいと伝えられている理由

まず初めに、どうして生前にお墓を建てるといいと伝えられているのか理由を紐解いていきましょう。
古くから中国では生前にお墓を建てることを『寿陵』といい、長寿や家庭円満、子孫繁栄といった幸福を呼ぶと考えられていました。
秦の始皇帝が12歳から生前墓を作り始めたと言われていることから、かなり古くから生前にお墓を建てられていたことがわかります。
また、仏教でも生前に自分の死後の冥福を祈ることを「逆修」といって功徳の高い良い行いとされています。
お墓は来世での住処と言われているので命の継続という観点からも縁起がいいことになります。
お墓を建てた際、生前墓に刻む戒名がお祝い事に用いられる朱文字で入れられることも縁起の良いこととされています。
みかん
生前にお墓を建てるメリット・デメリット
ここからは実際に生前にお墓を建てることのメリット・デメリットをお伝えしてきます。
メリット
- 自分や家族などの意見を取り入れてお墓を建てられる
- 時間をかけてお墓を探すことができる
- 家族や残された人の負担を減らすことができる
- 節税することができる
- お墓に対する不安が軽減する
デメリット
- 希望の場所にお墓が建てられない可能性がある
- 維持費、管理費がかかる場合がある
- 家族とトラブル
5つのメリット

まずは生前にお墓を建てる5つのメリットを詳しく考えてみます。
自分や家族などの意見を取り入れてお墓を建てられる
生前にお墓を建てる1つ目のメリットは自分や家族の意見を取り入れられるということです。
亡くなってからでは実際にお墓に眠ることになる本人の意見は聞けません。
お墓の場所や墓石のデザイン、文字の彫刻などを決めることができるので思いのこもったお墓を建てることができます。
また家族と相談したり終活について話をすることで将来について考える時間を共有することができます。
残された家族が将来お墓参りをするときに、希望の場所でやすらかに眠っていると感じることで家族の気持ちの安定にもつながります。
時間をかけてお墓を探すことができる
生前にお墓を建てる2つ目のメリットは時間をかけてお墓を探すことができるということです。
人が亡くなったあと、思っている以上に手続きややらなければいけないことが膨大にあります。
そんな中でお墓のことも考える余裕はなかなかありません。
一度きめたらお金もかかるし簡単にお墓を引っ越しこともできないので、良い判断ができない状態で決めるのはおすすめできません。
どう考えても、ゆっくり時間をかけて生前から探す方が自分に合ったお墓に出逢う可能性は高いですよね。
また、首都圏などでは墓地不足が問題となっているところもあります。
お墓の公募倍数が30~40倍以上になることもあるそうなので、簡単にお墓が見つからないということからも早めに探すのはメリットが大きと言えます。
家族や残された人の負担を減らすことができる
生前にお墓を建てる3つ目のメリットは家族や残された人の負担を減らすことができるということです。
亡くなった後の手続きが多いのはもちろんですが、残された家族はそれぞれの生活の中でお墓のことも考えなくてはいけなくなります。
もし小さい子どもがいたら?介護中の親がいたら?仕事が休めなかったら?
お金も時間もかかるお墓が決まっているだけで残された家族への負担は大きく減らすことができます。
節税することができる
生前にお墓を建てる4つ目のメリットは節税することができるということです。
相続税は土地や家屋などの不動産、預貯金、株式、宝石類にかかりますが、仏壇や仏具、お墓は対象とはなりません。
お墓を建てる用にとお金を残すよりも、先にお墓を購入する方が税金が少なくて済みます。
相続税対策を考えるなら生前にお墓を建てることを考えてみましょう。
お墓に対する不安が軽減する
生前にお墓を建てる5つ目のメリットは、お墓に対する不安が軽減するということです。
お墓がなかったどうしよう、どこのお墓に入れられるんだろうなどという不安がなくなるのでその分安心して過ごすことができます。
家族も安心することができるので穏やかな時間を共有することにもつながります。
人ってまだ片付いていないこと、気になることがあると思っている以上に頭の中が占領されてしまうので、お墓のことが気になってしまう方は生前に建ててしまうのが良いでしょう。
お墓を考えるなら
3つのデメリット

ここからはデメリットについても書いていきます。
メリットとデメリットどちらも理解したうえで、自分にとって良いと思う選択をしてくださいね。
希望の場所にお墓が建てられない可能性がある
生前にお墓を建てることの1つの目のデメリットは、希望の場所にお墓が建てられない可能性があるということです。
一部の霊園では生前墓の受付不可と定められているところがあります。
比較的価格が安い市町村が運営する公営霊園などは人気があるため遺骨がないと受け入れてもらえないんですよね。
ただ全ての霊園が遺骨がないと受け入れてもらえないかと言えばそうではないので、気になるお墓があればお問い合わせしてみるのが良いでしょう。
また、希望の場所にお墓を建てられたと思っていても、さらに良いと思う場所がでてくる可能性もあるのでできるだけいろいろなお墓を見ておく方が良いかもしれません。
維持費・管理費がかかる場合がある
生前にお墓を建てることの2つの目のデメリットは、維持費・管理費がかかる場合があるということです。
遺骨が入っていなくてもお墓を建てると管理が必要になりますよね。
維持費や管理料は霊園によっても違うので、生前にお墓を建てる際は必ず聞いておくべきポイントになります。
家族とトラブル
生前にお墓を建てることの2つの目のデメリットは、家族とトラブルになるケースがあるということです。
希望のお墓の場所や金額など様々な決め事の中で意見のすり合わせが難しいとトラブルになってしまいます。
また相談なしに生前にお墓を建ててしまうと、もしもの時に家族がお墓の存在に気付けず別でお墓を建ててしまうようなことにもなりかねません。
今後一緒に入る家族もいるかもしれないので、できるだけ意見を合わせてお墓を購入することができるといいですよね。
まとめ 今からできること

生前にお墓を建てることは古くから良いこととされてきました。
メリット・デメリットを踏まえて自分にとって何がベストな選択か考える時間を持ってみてくださいね。
メリット
- 自分や家族などの意見を取り入れてお墓を建てられる
- 時間をかけてお墓を探すことができる
- 家族や残された人の負担を減らすことができる
- 節税することができる
- お墓に対する不安が軽減する
デメリット
- 希望の場所にお墓が建てられない可能性がある
- 維持費、管理費がかかる場合がある
- 家族とトラブル
悩んだ時は霊園見学会や資料請求を活用してみるといいでしょう。
話を聞いたりパンフレットを見ることもよいですが、実際にお墓に足を運ぶことができればより深く知ることができるので失敗が少なくなりますよ。
みかん