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終活したいと思ってはいるけど『いつかやろう』って先延ばしにしていませんか?
- 子育てが一段落したら
- 定年したら
- 病気になったら
終活をはじめるタイミングは人それぞれなのでいつはじめても良いんです。
でも、その『いつか』は突然やってくることも……。
日々の生活が優先されるので終活は先延ばしにされがちですが、ベストはやろうと思った『今から』です。
この記事でわかること
- 終活のメリット・デメリット
- 終活をはじめるタイミング
- 終活でまずはじめにすること
- 年代別の終活始め方ポイント

みかん
終末期医療に携わり300人以上の方の看取りに立ち会ってきた看護師です。病棟や外来化学療法室、特養などで死を見つめた多くの方と関わってきました。 終活をポジティブなイメージに変えるべく『満ち活』として最期の時を意識しながら今を大切に生きることを発信中。
終活をはじめるメリット・デメリット

まずは、終活をはじめるメリットとデメリットについて説明していきます。
メリット
- 家族への負担が軽減できる
- 今までの人生を振り返り、残りの人生を有意義に過ごせる
- 気持ちの整理ができる
デメリット
- 意識しすぎて不安や恐怖に陥る
- 悪用の危険性
3つのメリット
まずはメリットから。
一つ目のメリットは家族への負担が軽減できるということです。
終活をはじめることで伝えておきたい大切な情報(預貯金や保険、Web関連のパスワードなど)をまとめることができます。
特にアプリなどで課金していたり、毎月の支払いが発生するものなどは本人でないとわからないことが多いので手続きに時間がかかります。
またもしもの時に本人の希望が記されていれば治療や介護などの方針を決める手助けにもなります。
終活をはじめることで不用品などの整理もできるので実質的な片付けなどの負担を軽減させることにもつながって家族の負担を減らすことができます。
二つ目のメリットは今までの人生を振り返り、残りの人生を有意義に過ごせるということです。
自分のことは自分が一番よくわかっているつもりでも、書き出してみると案外知らない自分がいたりするんです。
好きな色は?好きな食べ物は?何が楽しい?どんなことがストレス?
自分を振り返っていくと、今の自分にとって本当に必要なものって何だろうっていうことを意識するようになります。
終わりを見据えることで、これからの時間をどう使っていくかを考え計画的に物事を進められます。
今の年齢でしかできないこと、これからの希望や目標などを考えながら有意義な時間を過ごせる計画を立ててみましょう。
三つ目のメリットは気持ちの整理ができるということです。
これは人にもよりますが、終わりを意識することで今するべきことが明確になり気持ちが落ち着いたと言われる方が多いです。
終活について考えているだけではいつまでたってもスッキリしません。
文字にしてカタチに残すことで記憶しておくという仕事がなくなって頭の中が整理されるんですよね。
エンディングノートを書いたり、今ある大事なことを書きだして気持ちの整理をしてみましょう。
2つのデメリット
次は終活をするデメリットについて説明していきます。
デメリットの一つ目は意識しすぎて不安や恐怖に陥るということです。
終活は自分の死を少なからず意識しなければいけません。
死は未知のものなので怖いと思う気持ちは当然だと思います。
なので、今までを振り返って自分史を書いてみたり、これからやりたいことリストを書いてみたりなど、心の安定を重視してくださいね。
どうしても怖い印象がぬぐえない方は無理に終活をする必要はありません。
また、終わりがくる不安から勧誘や詐欺に引っかかりやすくなったりします。
自分が不安になっていることに気づいたらすぐに決断しようとせず誰かに相談したりしてくださいね。
デメリットの2つめは悪用の危険性があるということです。
終活をするとパスワードや口座番号など、大事なことをたくさん記録として残さなければなりません。
なので窃盗はもちろん、家の中に誰かを招いたり家族間でも注意が必要になります。
もしもの時のためにどこにあるかは教えておく必要がありますが、管理はしっかりしておくことに越したことはありません。
終活をする際は管理方法も考えておきましょう。
終活をはじめるタイミング

終活をはじめるタイミングとして、65歳以上になってからされる方が多いようです。
平均寿命を考えると65歳で終活はちょうどよいと言えそうです。
ですが、もしもの時がいつくるのかは誰にもわかりません。
病気、事故、災害…予期せぬことが起こる前にしっかり考えておくのが終活です。
厚生労働省の調査による性・年齢階級別にみた死亡数・死亡率(人口10万対)の年次推移をみると50代から死亡数は一気に40代の倍以上の数値になっています。。
男女ともに80-84歳で亡くなられる方が最も多くはなっていますが、平均をみても意味はないのです。
終活は早くしておくに越したことはありません。
後で状況や気持ちが変わっても、書き直すことが可能ですから。
では、自分にとって実際にどのタイミングが終活をはじめやすいか考えてみましょう。
今すぐ
終活をはじめるタイミングとしては今すぐがおすすめです。
いつかいつかと思って後回しにするのは簡単ですが、もしもの時というのは突然やってくるのです。
何十年後かもしれないし、何年後かもしれないし、来月かもしれない。もしかしたら明日……。
ちょっと怖いことを言ってしまいましたが、終活は残される人への備えでもあります。
早くから終活をはじめても損はないのです。
正月、年度初めなどの縁起の良い日
正月や年度初めなどキリが良い時って何かはじめたくなりますよね。
手帳を新しくするタイミングで一緒に終活をはじめるのは◎。
また記念日などの縁起が良い日にはじめることで、いつから終活をはじめたのかわかりやすくなります。
記念日のたびに「終活」を意識すことができるので定期的に見直しやすくなります。
無理に行う必要のない終活だからこそ、自分なりに続けていける理由付けが大事になりますよ。
定年退職を迎えた日
定年というと第二の人生と言われるライフステージが変化するタイミングも終活をはじめるのに適しています。
今まで仕事をしていた時間がごっそり空くので、今まで以上に自分について考えることができます。
空いた時間をどう過ごしていくかも含め終活をはじめるにはピッタリの時期ですね。
定年を意識しはじめたら終活も意識するようにしましょう。
身近な人が亡くなったとき
身近な人が亡くなったとき、今まで以上に死について考えます。
人は必ず亡くなるっていうことはわかっていても、日常的に生と死を深く考える人は少ないです。
身近な人の死をきっかけに今一度自分の人生・終活について見直してみましょう。
はじめはエンディングノートから

ここからは終活ではじめにすることについて説明していきます。
まず、はじめにすることとしておすすめなのがエンディングノートを書くことです。
終活というとどうしても物を捨てたり片付けるイメージが強くなってしまいがちですよね。
ですが、物を捨てるのはちゃんと自分に必要かどうか見極めてからです。
ただやみくにもの減らしてしまうと喪失感が大きくなって気持ちの安定が図れなくなったり、やっぱり必要だったと困ることになりかねません。
終活を上手く進めるためには自分をしっかり見つめることが大事。
エンディングノートを記録していくことで、自分にとって何が大切で何が断捨離できるものなのかを見極めることができるようになります。
もし今まで一度もエンディングノートを買ったことがないなら、断捨離をお仕事にされているやましたひでこさんのエンディングノートがおすすめです。
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記入欄が少ないので書き記したいことが多い人には向きませんが、自分なりの物や人との関係などを見つめなおすことができます。
ノートではありますが、読み物としても面白いので機会があれば読んでみてください。
また、ダイソーのエンディングノートもオススメです。
その他のエンディングノートはこちらの記事で紹介しています。
年代別の終活始め方ポイント

ここからは年代別に終活をはじめるポイントについて説明していきます。
終わりを意識した計画を立てることで今まで以上にグッと意味のある行動をとることができるようになります。
20代
20代の終活はイメージがまだまだ付きにくいかと思います。
自分の残したいものや伝えたいことも大切ですが、これからやってみたいこと・行ってみたいところなどをやりたいことリストとして書き記すのがおすすめです。
また数年先の自分をイメージしながら備えられる保険や毎月の貯蓄、ライフスタイルの変化に向けて片づけや資格・趣味の勉強など様々なことを考えてみてください。
30代
30代は仕事や家庭などライフスタイルが変化しやすい時期でもあります。
結婚や子供ができると生活拠点が変わったり、お金の使い方や時間の使い方も大きく変わります。
終活を考える余裕がなくなる時期かもしれませんが、入っている保険の見直しや管理などをおろそかにせず、記録に残すなど把握できるようにしておくのが良いです。
SNSやWeb関連のIDやパスワードなどもどこかに記して保管しておくと、もしもの時に家族が対応しやすくなります。
40代
40代になると親の介護や職場などの身近な人の病気など、様々な面から終活を意識する人が増えます。
健康診断で何らかの項目が再検査になる人も多くなってきます。
今までの自分の生活を振り返りながら、自分に必要なモノ・不要なモノを選択して少しづつモノを減らしていくのがおすすめです。
現代では情報過多でストレスを多く感じることが多いので、SNSから少し離れる期間を設けるのも良いでしょう。
まだ若いので健康に気を付け、定期健診を受けたりしながら自分のメンテナンスを考えていくのも◎。
50代
50代になると子育てが一段落したり、仕事にも余裕ができる時期です。
その半面、親の介護や看病が増える時期でもあります。
自分の終活と一緒に、親の終活も。
エンディングノートを2冊購入して、親の情報もまとめておくと後で役に立ちます。
※家族でも終活を強制するのは良くないので、あくまでやんわりオススメもしくは個人的にまとめていきましょう。
第二の人生としてやりたいことリストなどを作って目標を立てるのも良いですね。
今までの人生で伝えておきたいことを記録として残し、これからの希望(延命治療や葬儀・お墓など)を具体的に考ええていきましょう。
60代
60代になると終活を意識する人はグッと増えます。
仕事や子育ても終盤に差しかかる人も多いでしょう。
今まで他の人のために使ってきた時間を今一度自分に向けていく時間になります。
今までの人生を振り返り、これからの希望やどのような終わりを迎えたいかなど考えてみてください。
身体が身軽なうちに将来行きたい施設やお墓などを見学しておくのも良いでしょう。
まとめ

終活は気になったらできるだけ早くはじめてみることがオススメです。
記録に残す手間はありますが、自分をより深く見つめなおすことができる貴重な時間になります。
まずはエンディングノートを書いてみること!
自分がやってみようと思えたタイミングで無理をせずできるのが終活の良いところなので、気負わず気楽に始めてみて下さいね。
みかん